

仏像彫刻の最盛期といえる鎌倉時代の彫刻をシリーズ3冊にわたり刊行します。
今回は京都編です(以下、奈良編、東国編を続刊予定)。
京都では、京都仏師(円派・院派)および奈良仏師(慶派)という三大仏師勢力が中心となり活況を呈していました。
本書では、京都において圧倒的に作品数の多い慶派の作例や、文献上では記述が多数残されているが作例の少ない円派・院派の優品を掲載し、それらの特徴や作風を解説します。
また、時代軸に沿って、運慶・快慶や次世代の康勝・行快・定慶など有力仏師の活躍を辿り、合計130点以上の作品を掲出、詳解します。
和歌山県立博物館長 伊東史朗/著
ISBN:978-4-324-08744-2
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●はじめに
●南都復興期の京都
●後半生の運慶・快慶と湛慶の時代
●康勝・行快・定慶
●鎌倉時代の円派・院派
●康円とその後
●おわりに
●参考文献
●附論 中世の僧侶肖像彫刻
●図版目録