

<お客様へ(2010年5月25日追記)>
本号は、ご好評につき品切れとなりました。
増刷は行いません。
--------------------------------------
都市は人びとが長い時間をかけて作り上げてきた巨大な創造物であり、古来その大きな担い手となってきたのは「寺社」でした。
戦国〜江戸期の諸大名による都市計画から、維新、戦災復興を経て現代都市の成立に至るまで、動乱の歴史の中で寺社空間はどのような働きを担ってきたのでしょうか。
近世城下町の風致を伝える弘前や高岡など、さらに近世最大の城下町「江戸」の都市構造を分析し、多数の建築写真や史料をもとに「寺社」との関係を読み解きます。
弘前、高岡、大坂、尼崎など城下町の寺社建築や景観写真、そして江戸を彩った三大寺院、寛永寺・増上寺・浅草寺などの建造物や都市景観の写真、古絵図などを多数掲載しています。
東京芸術大学准教授 光井渉/執筆
ISBN:978-4-324-08737-4
--------------------------------------
●口絵(カラー16ページ)
●はじめに
●城下町の寺社境内
・城下町の都市構造
・弘前城下町の寺社境内
・寺社境内の類型
・「境内型」
・「寺町型」
・「寺内町」と「町寺型」
●江戸の寺社境内
・『江戸名所図会』の世界
・寛永寺境内
創建時寛永寺の構成とその意味/元禄期の境内改造と江戸/上野公園へ
・増上寺境内
増上寺の創建と移転/寛永期の改造/増上寺境内の完成/芝公園へ
・浅草寺境内
古代・中世の浅草寺境内/江戸の建設と浅草寺境内の変容/浅草寺境内の繁栄/浅草公園へ
●補章
・護国寺境内札所写三十三観音
はじめに/護国寺の来歴と構成/建設の経緯と維持システム/空間の特徴/寺社境内の経営と開発
●主要参考文献
●図版目録