

大陸から伝えられた舞や音楽は、日本古来の舞楽と共に発展し、社寺での余興や上流階級の娯楽として奈良時代から楽しまれてきました。
本号では、古代日本最大の宝庫である正倉院に残された舞楽装束を特集し、豪奢で優美な遺品の数々を、写真を織り交ぜながらわかりやすく解説します。
また特別寄稿では、日本の服飾史上における正倉院の舞楽装束の意義を考察します。
田中陽子/著
ISBN:978-4-324-08729-6
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●舞楽の種類と装束
大歌/唐古楽/唐中楽/唐散楽/狛楽(高麗楽)/度羅楽/林邑楽/雑楽/伎楽(呉楽)
●装束の名称
袍/襖子/半臂/衫/背子/袴/接腰/脛裳/裳/帯/襪/履
●舞楽装束の製作
●正倉院舞楽装束・墨書一覧表
●特別寄稿
服飾・染織史における正倉院の「舞楽装束」
/小笠原小枝
●図版目録