
介護報酬が3%の引上げとなったものの、介護事業者の経営は相変わらず困難をきたしています。
しかし、厳しい環境の中でも競争原理を基本に介護事業者は経営を続けなければなりません。
しかも、介護人材難と言われる中で、良い人材を確保していかなければ、利用者の要求に応えるサービスは提供できません。
本書は、このような状況下での在宅介護事業者の経営ノウハウと、長く同じ事業所で働くことができる環境づくり(人材の確保・定着)についての解説書です。
介護現場と介護ビジネスに精通した執筆陣が、わかりやすく解説します。
在宅介護事業者や従事者はもちろん、在宅介護サービス事業の起業を目指す介護関係者や民間企業、学生等、在宅介護ビジネスに関わる全ての方々にご利用いただけます。
目次
序章 介護保険制度における在宅介護経営の現状と課題
1 大手介護事業者の経営動向と戦略展望
2 地域の核となる小規模事業所の経営
3 居宅介護支援事業でも黒字化できる
4 魅力ある訪問介護事業所とその経営
5 通所介護の経営について
6 福祉用具部門の経営実態
7 指導・監査と介護事業経営――コンプライアンスは儲かるって本当?
8 どうして介護事業はうまくいかないのか――人材定着のために
終章 家族構造の変容と民間サービス供給主体の役割
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編著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
結城康博…ゆうき・やすひろ/淑徳大学総合福祉学部准教授
佐藤純子…さとう・じゅんこ/淑徳短期大学専任講師
岡島潤子…おかじま・じゅんこ/NPO法人東京都介護支援専門員研究協議会副理事長
香取幹…かとり・かん/(株)やさしい手取締役社長