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「はじめに」より
17世紀のオランダの哲学者、スピノザは、喜びについて、次のように述べている。
「喜びとは、自分の力が段々と増していくことに対する感情である」
こうした喜びを、できるだけ多く味わう生活を送ることができれば、それこそが最高の人生ではないかと思う。
内村鑑三は、「人間が後世の人々に残すべき最大の遺産は、地位や名誉や財産ではなく、歓喜の人生である」という意味のことを述べている。
歓喜の人生とは、自己成長の努力を続け、その努力の成果に喜びを感じながら生きる生き方のをいうのであろう。
人間は、豊かになるにしたがって、自己実現の欲求が高まってくるとしたのが心理学者、マズローであるが、自己実現欲求というのは、“個の確率”に目覚め、自分にしかできないことに挑戦したいとする心理的な向上意欲を指す。
しかし自己実現欲求を十分に満足させるためには、かなりの時間と継続的な努力が必要である。
だからこそ、自分のめざすことが達成できたときの喜びは大きいのである。
その志に対する備えについて書いたのが本書である。
目次
第1章 現代版“志”とは
第2章 日本に黄金の時代がやってくる
第3章 志を実現するための生き方
第4章 志を貫き通す勇気の養成
第5章 志を支える忍耐
第6章 志を支えるネットワークの拡大
著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
田中真澄/ヒューマンスキル研究所所長