
阪神・淡路大震災から13年(発刊時)。
決して風化させることなく、兵庫県が中心に進めてきた復興10年総括検証で示された多岐にわたる震災の経験と教訓は、その後の日本列島で多発する自然災害の検証をも取り込み、着実に進化しています。
本書は、今後の社会づくりや暮らしに根付かせていかねばならない重要な事項を抽出し、現時点での震災の教訓の全体像とその実践について、行政担当者だけではなく広く一般向けに分かりやすく、利用しやすいように再整理し、発刊するものです。
目次
1 いのち 自助、共助、公助で、被害を最小限に抑え、被災者の命を守る
命を守ること、救うことの大切さ
2 暮らす 被災者・被災地の生活条件を整え、その自立を支援する
生活拠点となる住まいの確保/心身の健康、生活資金、生きがいなどのくらしの回復/地域経済の活性化としごとの確保
3 創る ひとと地域の活力を取り戻し、災害に強いひと・まち・文化を築く
人をつなぎ互いを助ける地域コミュニティ/住民が主体となり、地域の特性を生かしたまちづくり/震災の経験と教訓の語り継ぎ
4 支える 今後の高齢社会、成熟社会、減災社会を支える仕組みをつくる
平時からの危機管理体制の構築/被災地の主体的な復興を支える社会制度の整備/公民協働の新しい社会システムの構築/他