学びの主体は子ども」――。そこに立ち戻れば授業はこんなにも面白くなる!
これまで以上に授業力の向上が求められる教師・学校に向けて、今後の授業づくりの要諦を解説。
実践力を持った教師の力量向上を指南します。
◎「活用」「探究」「言語活動」――。新指導要領での授業づくりがわかる!
◎教室に学びを起こす33の着想と実践を提案!
◎教師としての成長を実感できる授業の技を指南!
目次
1 子どもは自分に引きつけて学ぼうとしている
未だ知られざる教育
自分に引きつけて学ぶ
中身がぎゅっと詰まった知識の創出
転んでもただでは起きない心がけ
教育は「地のもの」
存在の底へと潜りこんでいく学び
身体でわかる
2 こんなにも難しく、そしてステキな出来事である授業
教師としての仕事と授業技術
授業のラインは誰が生み出すのか
子どもは常に新たな自分を生きている
教材は二つある
だまされたと思ってついてこい
共有かすべき情報をきちんと共有する授業
3 おいしい授業づくりの厨房拝見
授業が元気な学校はここが違う
正面突破の潔さは素直でまっとうな教育原理の証
リッパ過ぎる研究からの脱却
先を急ぐ前に考えたいこと
学校改革をめぐる五つのウソ
4 「習得」と「活用」について心理学者の意見を聴いてみよう
活用は習得の基礎でもある
幼児教育が培う学力の芽
リアルな学習とバーチャルなテスト
5 点数競争なんかやめにして、子どもの育ちで勝負したい
教育を論じる言葉にもっと鋭敏になろう
権威によりかからず、目の前の事実をしっかりまなざそう
「学力」という名の呪縛
ていねいな「育ち」
6 やっぱり最後は現場の力なんだ
教育と社会の関係
未来への希望であり、現在の存在理由でもある
気分はオーセンティック・アバンギャルド
最後は現場の力
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著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
奈須正裕…なす・まさひろ/上智大学総合人間科学部教育学科教授。博士(教育学)。
1961年徳島県生まれ。徳島大学教育学部卒、東京学芸大学
大学院、東京大学大学院修了。 神奈川大学助教授、国立教
育研究所室長、立教大学教授などを経て現職。
主な著書に『教師という仕事と授業技術』(ぎょうせい)、『答え
なき時代を生き抜く子どもの育成』(共著、図書文化)、『学校
を変える教師の発想と実践』『学ぶ意欲を育てる』(金子書房)、
『やる気はどこから来るのか』(北大路書房)、『総合学習を指
? 導できる教師の力量』(明治図書)など。