ペーパーテストでは測れない学力をどう伸ばすか?
平成23年度から本格実施の学習指導要領では子どもの「考える力」である「思考力・判断力・表現力」の育成が学校現場に求められています。
本書は、「思考力・判断力・表現力」を育成し、評価する手法として注目される「パフォーマンス評価」を取り上げ、その意義と具体を明らかにすることを意図したものです。
いま、子どもが身に付けるべき、「学力」とは何なのか、その学力を育て、測るためのパフォーマンス評価とは一体どのようなものか。
学校評価の第一人者がパフォーマンス評価の理論を解説するとともに、実際の授業事例を小中学校あわせて12事例収録。
パフォーマンス評価の授業づくりの理論と実際がわかる実践ハンドブックです。
●パフォーマンス評価とは?
「パフォーマンス評価」は子どもの「考える力」を伸ばす評価手法として近年注目を集める教育用語です。
ペーパーテストのようにテスト用紙に解答を書き込む評価手法ではなく、授業で学んだことを図やイラスト、壁新聞や、身体表現、スピーチなど多彩なメディアを使って表現させ、その「作品(パフォーマンス)」をもとに評価する取組みです。
習得した知識や技能をもとに、活用をはかるパフォーマンス評価は、子どもの「思考力・判断力・表現力」を育む授業づくりと一体となった新しい評価手法として、学校現場で注目が高まっています。
目次
1 パフォーマンス評価の理論
1 なぜ、いまパフォーマンス評価なのか
2 パフォーマンス評価とは何か
3 パフォーマンス評価をどう実践するか
コラム Q&A 学校現場の疑問に答える
2 事例・小学校編
国語/社会/算数×2/理科/音楽/体育 (合計7事例)
3 事例・中学校編
国語/社会/数学/理科/英語(合計5事例)
4 各国の事例に学ぶ
1 韓国におけるパフォーマンス評価
2 アメリカにおけるパフォーマンス評価
3 イギリスにおけるパフォーマンス評価
4 オランダにおけるパフォーマンス評価
用語解説
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編著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
田中耕治…たなか・こうじ/京都大学大学院教授。専攻は教育方法学・教育評価論。