中央教育審議会答申、改訂された学習指導要領と指導要録では、新しい学力の3要素を育成し、評価することが示されました。
そのうちの「思考力・判断力・表現力」では、「言語活動」の指導が重要視されています。
本書は、来年度から新教育課程が実施される小学校に焦点を当て、小学校第1〜6学年の国語、社会、算数、理科、生活における言語活動の指導と評価のポイントを理論と実践を交えて紹介するものです。
実践編では、28の指導例を掲載し、授業で行う言語活動の指導や評価する具体の場面を盛り込んでいます。
理論編では、新しい評価の内容を盛り込み、「言語活動」の指導を中心としたこれからの学力の育成法についてわかりやすい文章で解説しています。
巻末には、中央教育審議会答申、最新の学習評価の資料など、「言語活動」の指導の重要性や評価の要となる資料(抜粋)を掲載しています。
目次
1 新教育課程が求めるこれからの学力
2 新しい評価の観点と「ことば」の指導
3 「ことば」の指導を充実させる6つの柱
・体験から感じ取ったことを表現する
・事実を正確に理解し伝達する
・概念・法則・意図などを解釈し、説明したり活用したりする
・情報を分析・評価し、論述する
・課題について、構想を立て実践し、評価・改善する
・互いの考えを伝え合い、自らの考えや集団の考えを発展させる
4 理数教育における「ことば」の指導
5 [学年別]「ことば」で学力を伸ばす授業づくり
●参考資料
・中央教育審議会答申(平成20年1月)<抜粋>
・「児童生徒の学習評価の在り方について(報告)」(平成22年3月)<抜粋>
・指導要録改善の通知(平成22年5月)<抜粋>
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編著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
小森茂…こもり・しげる/青山学院大学教授
角屋重樹…かどや・しげき/国立教育政策研究所教育課程研究センター基礎研究部長