
日照阻害・眺望阻害や墓地等の立地等、
開発行為や建築行為に伴う紛争(いわゆる「開発紛争」)は、
建築技術の進展や、土地利用転換の動向、都市計画規制の状況により、
「ある日突然」社会問題となって現れます。
市民の都市環境、居住環境に対する意識の高まりの中にあって、
そうした開発紛争は多発化・深刻化してきており、
紛争を未然に防ぐためのルールづくりのマニュアルとして本書を発刊いたします。
都道府県所在地等170都市に、開発紛争の現状・課題・対応方法等のアンケートを行い、
その結果を整理・分析しマニュアル化したため、
街づくりの現場が「今」必要な情報を収録しています。
先進自治体担当者の座談会によるルール作りの実践的なノウハウも収録しています。
目次
1 開発紛争調整と土地利用誘導のための実践マニュアル
紛争の予防・調整等に関する取組の全体像
紛争の予防・調整に関する取組
適正な土地利用誘導に関する取組
地方公共団体の紛争の予防調整に関する取組実践
制度づくりとその運用
参考資料 主な条例の概要
2 実務者座談会
制度づくりのトップマネジメント
制度づくりの実践実務
紛争相談の実態と課題
3 紛争予防実態調査
編集代表者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
藤川眞行…ふじかわ・まさゆき
略歴/平成5年・建設省(現・国土交通省)入省。
総合政策局不動産業課課長補佐、小田原市理事等を経て、土地・水資源局土地政策課土地政策企画官。
現在、大臣官房会計課企画専門官。
小田原市理事時代に『街づくりルール形成の実践ノウハウ』を執筆。