近時の社会では、より高い効率性や合理性が求められるようになってきています。
そうした状況下での社会教育行政のあり方、具体的な施設の運営、管理、人事等についてQ&A形式でわかりやすく解説を行います。
社会教育行政の実務を行う上でポイントとなる事項を解説するとともに、地域独自の取組の実践事例を紹介。
国立社会教育実践研究センターのネットワークを活用し、常に最新の事例を紹介します。
<本書の構成>
【理念編】
社会教育行政を進める上で理解しておくべき生涯学習・社会教育などの基本的な理念、法制上の行政枠組み、行政改革についての基本的考え方、まちづくりにおける位置付けなどに関して解説。
【行政手法編】
社会教育行政の運営に当たって必要となる行政手法、――プログラムの企画や市民参加・協働の促進など学習事業の推進に関するもの、他部局・大学・民間等との連携の仕方に関するもの、行政計画・評価など行政の有効性・効率性の確保に関するものなど――について解説。
【領域編】
社会教育事業のうち中心的な領域になる青少年教育、家庭教育支援、成人教育などのほか、文化・芸術、スポーツ、まちづくりなどの領域ごとに、事業実施上の課題と対応すべき点について解説。
【施設編】
社会教育の推進の拠点として重要な役割を果たしている各施設の現代的課題を省察するとともに、その対応方策及び今後の役割の新たな可能性などについて解説。
目次
【理念編】
生涯学習と社会教育/生涯学習振興行政と社会教育行政/社会教育関係法制/社会教育行政の役割・任務/社会教育行政における行政改革の推移/新しい「公共」と社会教育行政/社会教育行政とまちづくり/学習成果の活用と社会教育行政の役割
【行政手法編】
効果的な学習支援/関係機関との連携/市民参加型学習の促進/効果的行政の確保/効率的行政の推進/リスク管理
【領域編】
青少年教育と社会教育/親の学習支援、成人(高齢者)の学習とその支援/学校と地域の連携・協力/PTA活動とその支援/文化・芸術の振興/生涯スポーツの振興/まちづくりと社会教育/人間力の向上と社会教育
【施設編】
社会教育施設の意義と役割/公民館/図書館/博物館/青少年教育施設/生涯学習センター/女性教育施設/保育所・幼稚園
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著者紹介(肩書は2009年10月現在、敬称略)
今野雅裕…こんの・まさひろ/政策研究大学院大学教授
馬場祐次朗…ばば・ゆうじろう/奈良女子大学理事・事務局長
上田裕司…うえだ・ゆうじ/栃木県立宇都宮清陵高等学校教頭