
既刊書『文化財保護制度概説』(平成11年4月発刊・絶版)を改題し、最新内容に改めるもの。
文化財保護制度に関する保護の目的と対象や、保護制度の発展の歴史、
行政組織と財政制度、各種制度の運用などをわかりやすく解説します。
平成16年5月の文化財保護法改正によって、
「文化的景観」「民俗技術」が新たに保護の対象になり、
さらに登録制度の拡充が行われています。
本書は、こうした文化財保護制度の改革を踏まえた解説書です。
大学の授業や研修、また教育委員会の実務担当者向けテキストとして使用できるよう、
文化財保護制度の概観について分かりやすく解説します。
また、旧版読者の声に応え事項別索引を設け、さらに使い勝手の向上を図っています。
目次
1 文化財保護の目的と対象
2 文化財保護制度の発展の歴史
3 文化財保護関係の行政組織と財政制度
4 有形文化財の保護制度とその運用
5 無形文化財及び民俗文化財の保護制度とその運用
6 記念物及び埋蔵文化財の保護制度とその運用
7 重要文化的景観の保護制度とその運用
8 伝統的建造物群の保護制度とその運用
9 文化財保存技術の保護と文化財の研究体制
10 審議会・補則・罰則・条約・国際協力
・事項別索引
著者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
中村賢二郎…なかむら・けんじろう/杉野服飾大学長