行政・自治

AI救急相談のサービスを運用開始へ【埼玉県】


 埼玉県(736万3000人)では、従来の救急電話相談に加えて、全国初となるAIを活用した救急相談(AI救急相談)を、4月19日から5月31日にかけて試行運用した。
 県では、急な病気やけがの際に、家庭での対処方法や医療機関への受診の必要性について、看護師が電話で相談に応じる救急電話相談を実施している。これまで、この救急電話相談を充実させるため、全国共通ダイヤル#7119の導入や、相談時間の24時間・365日対応を進めてきた。今回のAI救急相談は、住民の不安解消や医療機関への適正受診をさらに推進させるための試みとなる。
 AI救急相談は、スマートフォンやパソコンから利用可能で、利用者はチャット形式のフリー入力で相談した内容をもとに、可能性のある症状の案内を受ける。そして選択した症状について、「今すぐ救急車を呼びましょう」や「現時点では医療機関に行く必要は無いでしょう」といった緊急度を判定し、症状によっては家庭での対処法について助言を行う。
 県では、試行運用後に一旦サービスを中断した上で、試行結果を踏まえ、より使い勝手の良いサービスとなるよう改良し、7月から本格運用を開始する予定だ。
月刊「ガバナンス」2019年6月号・DATA BANK2019より抜粋)

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